北海道別海町発!!譲渡も難しい野犬達がいる地域の生かす努力とは

2015年12月26日

 

知ってください!生かす努力をしていても、生かすことができない野犬の存在

 

別海町役場

添付の画像をご覧ください。
別海町役場さんでこのようなポスターを独自に作成したそうです。
現在は役場庁舎内に掲示してありますが、今後は町内の様々な施設や店舗に掲示していく予定だそうです。
内容については大きめの画像を添付しましたので是非しっかり読んでいただきたいと思います。

このポスターには、大きく「過去5年間に殺処分された野犬の頭数」が書かれています。別海町内だけでこの数字です。これをみてみなさんどう感じますか?

日頃、当方のFacebook等を見てくださっている方は「今回も新しい里親さんみつかったんだ」「ボランティアさんに引き取られたんだ」「今回も処分されなかったんだな」そう思っている方も多いのではないでしょうか?役場や保健所に保護されても、みんな生きて出ていってる、そう思っていると思います。
中にはそれをあてにして、役場や保健所に安易に犬猫を持ち込む残念な人もいますね。

でもそれはあくまでも、迷い犬として公示された、チャンスをもらえた子たちだけだということです。
そもそも飼い犬とは別に「野犬」として、公示もなく処分される犬がこれだけいるのがこの地域の現実なのです。
わかっているからこそ、せめてチャンスをもらえた犬たちは全て殺処分されず幸せになってほしい、そう思って日々情報発信しています。

それを、今回の数字だけを見て単純に「殺処分するなんてひどい」とか、行政を批判するのはお門違いです、役場に苦情を入れるとかはやめてくださいね。
だれもしたくて殺処分なんかしません。
でもせざるを得ない犬が存在し、それを生み出すのは紛れもなく私たち人間ですから。
自分たちでそういう犬を生み出しながら、行政には殺すなと要求するのは違いますよね。

野犬と呼ばれる犬は、自然に発生するものじゃありません。原因は全て人間の側にあります。

どうしたらこういう犬たちを無くせるのか、ひとりひとり考えてほしいと思います。

今回、このようなポスターを作成し、数字を公表した別海町役場さんに敬意を表します。

いぬねこ保護活動の記録【終わらない映画】 さんのFACEBOOK より転載

 

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批判は想定内のはず、それでも別海町が野犬の殺処分数を公表する理由とは

 

 北海道の西部に位置する別海町では、H22年度44匹、H23年度93匹、H24年度23匹、H25年度35匹、H26年度89匹の野犬を殺処分したという資料を作り広報活動されています。あえて処分数を公表されたのは、中にいる職員さん自身が、この問題をどうにか解決したい、という強い思いがあったということです。

 北海道は自然が豊かであり、人が捨てた犬達も野犬化して生き延びやすいといいます。駆除の為ハンターが仕留めた鹿の死体を、すべて回収できないなどの理由から食べ物にありつける確率が高いのだそうです。北海道の市や町によっては条例に基づき、野犬捕獲処分を実施しているところがあります。人などへの危害防止のため行っているのですが、飼い犬が誤殺されるなどの問題も起こっているようです。

 

地域によって異なる野犬事情、放し飼いの飼い主による野犬化問題

 都心や都心部に近いエリアに住んでいると、ペットショップで買った犬を無責任な飼い主が山に捨てに行く、ブリーダーが崩壊して山に遺棄する、無慈悲なハンターが猟犬を山に捨てていく、もしくは逸れても探さない、などの理由で野犬が増えていると思いがちではないでしょうか。

 北海道の別海町では、純血種が保健所に持ち込まれることはまずないといいます。生体販売をやめても、殺処分数にほとんど影響はないのではないか、という見解だそうです。昔ながらの飼い方、つまり放し飼いにしてどこかへ行ってしまっても探さない、という飼い主が一番の問題だといいます。飼っている、という意識が薄いのだそうです。そういう子たちが野犬化し、不妊・去勢手術をしていない為増えてしまうという問題です。

 このあたりの野犬については、特に小型化している傾向はなく、ハスキー犬や北海道犬系和犬などの血が混じった大きい子が多いようです。一方で、コーギーの血が入った胴長短足の野犬も見られるということです。

 別海町で殺処分されている野犬は、人に危害を及ぼす危険な状態であるといいます。臆病であったり、警戒心が強いだけ、というレベルを超えている子たちだそうです。それでも、行政の担当の方はギリギリのところで判定し、生かせる子たちは生かす努力を最大限されているということです。

 

野犬の譲渡はデリケートな問題

 

 難しい野犬を扱い方がわかっていない人に譲渡する、というのは危険なことです。事故が起きれば、その子の問題だけでなく、すべての子の譲渡に関してNOの判断が下されかねません。野犬の譲渡はそれほどデリケートな問題だといいます。

 扱いが難しい野犬を、犬の扱い方を理解していない個人や団体に譲渡してしまうと、人も犬も不幸なことになってしまう可能性があるからです。やはり、扱い慣れている人が責任を持って預かり、人に慣らしていく、というプロセスが必要です。扱いが難しくなってしまった子たちには、そういうプロセスの場があることが生きるチャンスとなります。

 

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 ※写真はイメージです

 テレビで取り上げられていた野犬問題は、「凶暴化する野犬たち」や「住民を脅かす危険動物“野犬”」というタイトルで、いたずらに「野犬=悪者」に仕立て上げようとしています。「野犬って怖いんですよ!」とはやし立てるだけではなく、原因や解決の手段などを探る内容を盛り込まなければ、野犬の地位が下がるだけです。

 野犬はもともと人間が捨てた犬で、野犬も被害者です。地域によっては、生かすことが出来ないほど狂暴化しているということですが、それでも生かす努力をしているところが別海町役場であり、だからこそ、ゆずゆきんさんのような理解のあるサポーターがおられるんですね。

 

今回お話しを伺った、ゆずゆきんさんの保護活動および里親募集の子たち

いぬねこ保護活動の記録【終わらない映画】 さんFACEBOOK

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