大阪府に殺処分機を導入してはいけない!!下関市に見るその理由とは

2016年1月16日

大阪府が導入しようとしている吸引麻酔+炭酸ガスの殺処分機、当初は下関市が導入した殺処分機を導入する予定だった!?

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 「下関市動物愛護管理センターは先進的なセンターとして全国的に知られている。 」といいます。それは全国初となる「吸入麻酔剤」による殺処分機を導入した最新設備のあるセンターとして華々しく報道されたからです。現在、殺処分ゼロに向けて活動されている東京都議の塩村あやか議員も2013年に都政に生かすべく下関動物愛護管理センターを視察されています。

 現在、大阪府が羽曳野市に建設予定の(仮)大阪府動物愛護管理センターに導入しようとしている殺処分機も下関と同じ会社のものと思われます。 下関の殺処分機が約3億円、奈良市の殺処分トラックが5000万円(現在撤去)。大阪府は『出来る限り動物の苦痛軽減に配慮した小型の措置機( 吸入麻酔により麻酔状態にした後炭酸ガスに切り替える小型の措置機 )』 を導入すると回答しています。入札するとも公言しています。大阪府の殺処分機についての説明は、導入する機種が決定していると思われるような具体的な内容だと思いませんか?殺処分機を製造しているメーカーなど数多くないのです。「入札」するほど殺到するのでしょうか。

 

下関動物愛護センターは「生かす為の努力」をしているのか?殺処分率は90%をキープ。

下関市は本当に「殺すためのセンター」 を脱し、真の「動物愛護センター」への道を歩き始めることができたのでしょうか。

下表は平成20年度から平成25年度の犬猫の収容数(引き取り数)及び殺処分数の推移です。下関動物愛護センターのオープンは2009年(平成21年)4月に開館。

 

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平成21年度の殺処分数は増加、以降収容数は徐々に減少するも殺処分率は90%弱の推移なのです。(※引取数)

そして下関愛護センター独自のHPは見当たりません。ハコモノとしては設備が整った施設なのでしょうが、広報活動なしで譲渡は進むのでしょうか。平成25年度でも収容数51頭、殺処分数46頭。箱物行政とはよく言ったものです。

 

塩村議員のレポートによると、

https://twitter.com/shiomura/status/372377568109805568

総事業費は9億 6000 万円。そのうち、造 成費を含む建設費は8億 2000 万円。平成 25 年の年間予算は 6600 万円

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【吸入麻酔剤での殺処分のコスト】 吸入麻酔剤〜焼却までのシステム費用として初年度に3億 7600 万円。 保守点検で年間 500 万円〜1000 万円(オーバーホールの年)。 セボフルラン(麻酔剤)は1ℓ5500 円。初年度に 35ℓを 200 万円程度で購入。 回収して使用するシステムのため、まだもっている。 システムは福岡酸素、昭和電工という会社のもの。特殊機器ゆえ、専門の業 者にメンテナンスもお願いしている。

 

 下関動物愛護センターの年間予算6600万円、殺処分機は3億4600万円。殺処分機の保守点検で年間500~1000万円。そして殺処分率が90%。同じく中核都市の堺市では年間費用は約3000万円(動物飼養・管理費だけでなく建物修繕、印刷代、鑑札代等動物行政に係るすべての費用を含む)、殺処分機は廃止。堺市の施設はプレハブのような仮設です。豪華な箱物は維持費にも費用がかかります。設備が十分整っている、イコール「生かす努力をしている」ということではありません。

 

持ち込みをする飼い主と処分する側の罪の意識を軽くする、「安楽死」という言葉

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 元記事がなくなったようなので「殺処分費用は殺害依頼者に払わせろ!税金は生かす為に使え!!悶絶死させられ続ける日本の犬と猫。」より引用させて頂きます。良記事です、是非お読み下さい。


「犬猫安楽死、誰のため? 下関市、昨年度1500匹処分」
(2010年8月25日 朝日新聞 マイタウン山口)

■引き取り無料で処分増

 保健所の業務を政令指定市や中核市などに移す地域保健法で、県内では下関市と県(それ以外の市町)の2団体が動物の殺処分を担う。

 県の施設ではここ数年、犬猫の殺処分数は減少傾向にある。なかでも猫は2006年度は3540匹だったが、09年度は2394匹に減った。

 減少の背景には、07年10月に導入した「猫・犬の引き取り有料化」がある。生後90日を超えた犬猫は一匹2千円(生後90日以内は400円)で引き取られている。

 「終生飼育など飼い主らのモラル向上を促すために導入したが、一定の牽制(けんせい)効果をもたらした」と県の担当者は言う。環境省によると、有料化は全国で81の自治体が導入している(09年4月現在。犬猫どちらかの場合も含む)。

 一方の下関市。犬の殺処分数は06年度から毎年減っているが、猫は09年度を境に増えた。06年度は1263匹、08年度は984匹だったが、09年度は1502匹に増加。引き取りは無料で、「有料化は今後の課題」としている。

 

 「安楽死」を謳った下関愛護センターで「引き取りは無料」とくれば、罪悪感を少しでも軽くしたい飼い主が殺到する、といった結果が見えています。実際平成22~24年度は引き取り(収容)数は激増。現在は下関動物愛護センターのリーフレットにおいて、「安楽死」ではありませんと釘を刺しているようです。

 

(感想)殺処分の様子をモニター越しに観察した。(中略)

動物たちが苦痛を感じている様子は確かになかった。しかし、殺処分機の 扉が閉じられるまで、多くの動物たちは恐怖を感じた時にとる動作をして いた。肉体的苦痛は大幅に軽減できても、精神的苦痛までは取り除けない こともわかった。

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【まとめ】より一部引用

吸入麻酔剤による殺処分機の導入によって、処分される動物の苦痛が 軽減されることについては、肯定的に受け止めたい。その導入を東京でも進 めていきたいと考える。ただ、「安楽死」と知った身勝手な飼い主が、保健 所やセンターに動物を持ち込むケースが増える危惧も抱いた。動物を捨てる 心理的ハードルを低くしてしまう危険性があることは指摘しておきたい。 

塩村議員レポートより引用

 

 麻酔措置を安楽死という向きもありますが、殺される動物にとって「安楽死」というものは存在しません。身体的苦痛はやわらぐかもしれませんが、多大な精神的苦痛からは逃れられません。動物は五感が発達しており、その恐怖感は計り知れません。保健所に収容されて怖い思いをするのは、そこで殺されるかもしれないという空気を敏感に感じ取るからです。

 安楽死は安楽死措置を選ぶ権利がある人間に使うべき言葉であり、罪もなく理由もなく殺される側にとって「安楽」な死は存在しません。

 下関動物愛護センターが真に評価されるのは、殺処分率が下がった時です。収容数が少なくなれば、殺処分機よりも獣医による麻酔注射の方がメンテナンス費用なども含めると、コストダウンになるとのことです。大阪府が殺処分機を導入し、豪華な箱物施設を羽曳野市に建設することは、税金の無駄遣いにしかならないのです。

 

動物行政に必要なのは、殺処分をしないことによるストレスの軽減(職員・動物共に!)そしてその為の最小限の施設!!

 大阪府の殺処分機導入を阻止する為、日々戦い続けるじゃんぬさん、この問題に関してのコメントは、、、。

「何が犬猫にとって先進的か再度考えて頂きたく存じます。 行政とはハコモノを建てる際、緑地化等条例で定められるケースがあり自動的にオプションでついてきます。しかし、動物の施設に必要な事(物)は殺処分しない事による職員、動物共にストレスの軽減であり、その為の最小限の施設です。数千万から数億円の殺処分機を導入している時点で動物愛護法の観点からしたら論外な事業と言えます。 また”眠るように息を引き取る”この文言は天寿全うした際にだけ使用可能ではないでしょうか?如何なる事情があろうとも健康な個体を人為的に殺す事は許される事ではありません。まして、公的機関が日常的に使用するなど不愉快以外に言葉が見つかりません。下関に限らずこういった古い固執された行政の体質を冷静に客観視し批判するべきです…。」

 

大阪府動物愛護管理センター(仮称)殺処分機導入反対 全国の皆さま、署名をよろしくお願い致します。