高知県の動物行政が変わった!皆に希望を与える「高知県小動物管理センターを変えよう!」さんのキセキ①

2016年10月24日

動物愛護に詳しくなくてもわかりやすい!「高知県小動物管理センターを変えよう!」

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高知県を「変えよう」と、2015年3月よりフェイスブックにて発信されているのが「高知県物小動物管理センターを変えよう!」さんです。「高知県小動物管理センターを変えよう!」さんのフェイスブックはメンバーさんの奮闘の記録として読みごたえのあるものです。(以下「かえよう!」さんとさせて頂きます。)

高知県が犬猫殺処分数ワーストの上位に名を連ねていたことを、ご存知の方も多いと思います。ですが、この2年弱の間で大きく変わったのです。その象徴となるのが、センターの設立だということです。県と市が提携し新しい「動物愛護センター」を設立することが発表されました。※ 参考記事「高知県発!行政を動かしたのはボランティアの熱意、県と市が連携し「動物愛護センター」共同設置」

高知県の動物愛護行政が大きく変わったことは、議員も保健所も、ボランティアの方々、皆さんの共通の認識です。「かえよう!」さんが発信を始めた2015年春と現在とは隔世の感がある、ということです。「高知県の変化が私達の希望です」とメッセージを受け取られることも多いそうです。

「かえよう!」さんは、「動物愛護」を謳いながらも実は殺処分を黙認している県の関係者等に対し、真正面から向き合いその結果を発信するというやり方で、行政を、行政と共に変えて行こうと活動されてきました。その活動内容は、まさに「行政の変え方教えます」というお手本のようなものです。

「かえよう!」さんは以下のようにご自身を説明されています。

私たちは「動物愛護団体」ではない。
メンバーは全員、少ない人で12頭、多い人は40頭、保護犬猫を抱えて、手術や治療に通ったり譲渡活動をしているけど、動物愛護団体ではない。

「動物愛護」って、何だか変だ。
「動物愛護法」にもとづいて愛護動物が捕獲され、殺されている。

「かえよう!」さんが動物愛護団体ではない、という意味は実際愛護団体ではないというそのままの意味と、「勉強不足です」という謙虚な意味が含まれていると思います。ですので、動物愛護活動などに詳しくない方が読まれてもわかりやすいのです。そんな「かえよう!」さんの軌跡を2015年の春から追っていきたいと思います。

2015年春-何故、委託している工務店が変わらないのか

高知県には、高知市に「中央小動物管理センター」、四万十市に「中村小動物管理センター」があります。10年前から、高知県は3年間に1億7600万円ほどの血税を投じて、ある工務店に委託しています。この工務店についての悪評はSNSでもよく取り上げられていました。

『高知県民のみなさん、「小動物管理センター」の何が問題で、どう改善すれば「殺処分ゼロを実現して、人と動物の共生社会」ができるのか、ぜひあなたも一緒に考えてください。』と呼びかけます。
 

「猫の人口比殺処分数ワースト1」が10年間も続いた高知県では、中には飼い猫までセンターの捕獲器で捕えられ、飼い主が問い合わせた時点ですでに殺されていた例もあったといいます。

子猫が遺棄されているのを県民が警察に通報したところ、警察と保健所が事前に打ち合わせ、証拠となる子猫をセンターに持ち込んだこともあったそうです。

 

猫100%即日殺処分、不公平プロポーザル、劣悪な飼育環境など、当初の問題点とは

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「かえよう!」さんは、当初の問題点を箇条書きされています。

①猫は100%即日処分。譲渡の努力なしの動愛法違反。

②行政、警察、センターが共謀しての背任行為。

③疑問だらけの不公平公募プロポーザル。

④センター収容犬猫が劣悪な飼養環境におかれている。
 (かみ殺されたり、凍死も出ている。糞尿のある床にそのまま餌をばらまいている)

⑤センター見学を嫌がり、閉鎖的。

⑥センター長が職員に隠ぺい指示したり、暴言を繰り返す。
 

 

不公平な公募、愛護団体が怒りに震えたコメントとは

小動物管理センターの業務を行っている工務店は公募方ポロポーザル方式で選ばれています。2012年のプロポーザル(企画・提案)では、「殺処分ゼロ・マイクロチップ装着」のM社が落選しました。情報開示を要求すると、食品・衛生課はM会社のものだけ黒く塗りつぶし、比較ができないようになっていたとのこと。

2015年のプロポーザルには、高知県で殺処分ゼロを実現したい!と願う動物愛護団体が参加したそうです。血税を犬猫の保護・譲渡に使おうと、獣医師やドッグトレーナーを雇用するという「殺処分ゼロを目指す」為の充実した提案だったそうです。しかし、選ばれたのは、100%即日殺処分の工務店でした。

愛護団体メンバーのみなさんが怒りで震えたのは、その公文書のコメントだったそうです。

『受託者として県の規則や施策の中で業務を行うよりも、NPO法人としての自由な立場で小動物管理センターと連携して貴団体の動物愛護の取り組みを進めていく方が、貴団体の目指す方向に近づけるのではないか。』(食品・衛生課長名で届いた審査コメント)

上記の食品・衛生課長名で届いた審査コメントです。殺す業者には3年間で1億7600万円出すので、動物愛護団体は今まで通り自腹を切って犬猫の命を救いなさい、ということでしょうか?「かえよう!」さんも怒りが抑えきれません。

委託は公募プロポーザルで公正に選んだとのことですが、疑問だらけの「出来レースだ!」と参加した会社や団体は皆さんそう感じたそう。「かえよう!」さんは、何もご存知ないと思われる知事にメールをされました。過去には課が代理で返答する例があったようで、このような場合、必ず「知事室から回答がほしい」と書き添えることが重要だそうです。

 

スタートから公平でなかった公募プロポーザル、疑問の数々

①「募集期間がわずかしかなく、現職業者に先に知らせるなど不公平」

県庁がHPで公募したのが1月15日で、入札資格締め切りが、2月2日、企画書締め切りが2月9日。多数の書類も役所から取りよせる必要があり、「公募から締め切りまで短かすぎないか?」と、県議の1人が食品・衛生課長に電話して下さったそう。すると「T工務店とM会社には、先に知らせてあります」とのこと。もうスタートから公平ではありません!

②「審査員についての疑問」

2月23日、高知県庁でプレゼンと質疑応答、男性ばかり6人の審査員は、県庁OB,県担当副部長、高知市保健所長、獣医師会部長、動物園長2名という、いわば身内ばかりの構成だったそうです。

③「意味不明の公文書、質問しても20日たっても返事が無い」

 

引き取りを始めると公言した高知県、野良の成猫が処分されてしまう!

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これまで表向きは「飼い主不明の成猫は引き取らない」と言っていた高知県。(実は裏では引き取って殺していました)2015年4月から「引き取りを始める」、と公言しました。

今まで捕獲されなかった野良の成猫も、センターに引き取られて殺処分されます。飼い猫も首輪をつけていなければ引き取られて殺される可能性が高まります。

高知県庁は「犬猫は殺す」という姿勢を、いよいよ明確にしてきたのです。「動愛法にのっとって殺処分していますから、問題ありません。猫も引き取れると35条の3項に書いていますから」と、食品・衛生課は開き直っていたそうです。

「かえよう!」さんは多くの方に呼びかけます。「知事にメールで「高知県は動物愛護精神に逆行して、全国に恥をさらしている」ことを訴えてください。

『メデイアや動物愛護活動に熱心な著名人に、お力添えを願えないでしょうか?』とも。

残念ながらこの時は著名人からの反応はなかったそうです。
 

情報を開示しない高知県に「だまされた」と多数の声が、だから正確な情報を発信する

 

行政110番での県庁食品・衛生課の回答は、

『小動物管理センターに昨年10月に猫舎ができたので、これまでは引き取っていなかった成猫も引き取り、5日たって元の飼い主や里親が見つからない場合は、殺処分する。
飼い猫を殺処分してから飼い主が分かった場合の対応については、今課内で検討中なので具体的に答えることができない。
4月1日から開始することについて、県民には知らせていない。県庁HP,県広報、新聞など、どこにも載せていない』

県庁秘書課に聞いてくださった方によると、『1昨年は、800万円かけて準備すると聞いた「猫舎」ですが、昨年10月、178万2000円かけてできた「猫舎なるもの」を見て、唖然としました。もとからあった2畳ほどの小屋をそう名付けただけです。猫は「即日殺処分しています」とセンター職員は即答しています。』ということだったそうです。

「かえよう!」さんは、食品・衛生課に「だまされた!」と怒りの声を県民から聞く機会が、とても多いそうです。「だからこそ、私たちは事実を知らせたい。」と発信されてきました。
 

その時の食品・衛生課の説明を発信され、県民に注意を呼びかけます。驚くべきことに、HPで県民に知らせない、と公言しているのです。

①高知県は4月1日から、今まで表向きは引き取らないと言ってきた、飼い主不明の成猫を引き取りする。5日間センターに保護してHPに公示するが、猫舎がとても狭いためほとんどが今まで通り「即日殺処分」する。

②これまで同様に、飼い猫も殺処分される可能性が高い。首輪や毛並で見分けると言っているが、首輪のない飼い猫もいるし、首輪は外れるから。

③飼い猫が殺処分されても、証拠が残ってないので責任はとらない。

④「動愛法」に基づいてやることなので、問題ない。

⑤4月1日から運用することを、県HPや広報などで県民に知らせることはしない。市町村担当者には、知らせた。

猫殺処分をますます加速させようとする高知県。まさに時代に逆行しています。高知県動物愛護行政の27年度は、「捕獲してくれば殺します」から始まった「暗黒の幕開け」となりました。

家族である飼い猫も、これまでもセンターで即日殺処分した例があったそうです。高知県では飼い猫が忽然と姿を消して、ショックを受けている飼い主が大勢いるとのことです。

食品・衛生課の文書での回答は

『飼い猫と推測される猫を所有者の判明しない猫として引き取るようなことはありませんが、万が一、飼い猫を引き取った場合であっても、公示等行うことで所有者の発見に努めます。所有者が発見できず、また、家庭動物としての適正が認められなかった場合、やむを得ず殺処分となりますが、その後に飼い猫であることが証明された場合の責任の所在についてはそれぞれの事案によります。』というものだったそうです。

 

公示はセンターのHPなので、インターネットが見られない環境の県民も多いのではないかと思います。気づいてセンターに電話した時はすでに殺されていることが、これまで以上に高知県では多発すると思われます。
多くの県民が傷つき、高齢の方は家族4匹が殺処分されたショックでそのまま寝付いた例もあるのに、県食品衛生課にはその痛みは通じないのでしょうか?

どうか、知事に「犬猫の殺処分を止める」ようメールをお願いします。
タイトルに「猫殺処分反対」などの言葉を入れると、ブロックされますのでご注意ください。特定の言葉に反応して拒否するそうですが、そこを気を付ければ送信できます。ブロックされていたら、秘書課に電話で訴えてください。

高知県が聞く耳持たない場合は、環境省にお願いします。

また、議員連盟の先生の連絡先です。
福島みずほ事務所(〇〇-〇〇〇〇)
中川 俊直事務所(〇〇-〇〇〇〇)
 

事実を知らない県民、県議でさえも殺処分の現実を知らない人がいる

「かえよう!」さんによると、県民のほとんどが「殺処分に関する事実を知らない」ということです。
県民だけでなく、県議もほとんど知らず、小動物管理センターに視察にも行っていないことが、今回の相談をしたことで分かったといいます。

市町村の動物愛護担当者も「殺処分に関しての事実」を知らない人がおり、信じられないことですが、保健所の担当課長も知らなかったといいます。
つまり、高知県食品・衛生課と委託先の工務店で、「都合の悪いことは秘する」という体制ができていたのかもしれません。4月1日からの「所有者不明の成猫の引き取り」を、「県民には知らせない」と言うのもそういう流れの一環といえそうです。

 

メディアで間違った情報を発信する高知県「引き取りは断る」

 

「かえよう!」さんによると、県食品・衛生課が公表することと実際が違うために、多くの人が間違った情報を信じてしまうことがあるそうです。その一例として、

①2014年6月2日7時からのNHK「おはよう日本」で、動物愛護がテーマの放送がありました。
日本地図が画面に映し出され、各県に取材して「保健所での動物の引き取りについて」で、「なるべく引き取りを断る」と答えた県と、「引き取っている」と答えた県に色分けしていたそうです。高知県は四国ではただ1県だけ「断っている」県として黄色で塗られていたそうです。日本全体で見ると、約3分の1くらいが黄色だったということです。

「かえよう!」さんはNHKに「間違いではないか?」問い合わせをしたそうです。ディレクターの説明は「県に取材して答えていただいた通りです」。

県食品・衛生課からボランティア宛に届いた回答には

『 お電話でいただいた内容について、回答させていただきます。
 動物の愛護及び管理に関する法律第35条第3項には、「所有者の判明しない猫の引取りをその拾得者その他の者から求められた場合は、これを引き取らなければならない」と規定されており、本来であれば所有者の判明しない猫の引取り業務は拒否できない業務となっています。』

とあったそうです。

捨て猫が多い高知県、新聞では「捨て猫はいない」

②2014年2月19日の「高知新聞夕刊」記事でも同様のことがあったそうです。
高知新聞には、県食品・衛生課のコメントがあり、「猫殺処分数の人口割合が全国最多」であると書かれていて、続いて「猫捨てがあちこちで横行している状況とはいえない」とのコメントに「かえよう!」さんは唖然としたそうです。これは、まったく事実とは異なるということです。

高知県は捨て猫がとても多く、各地で野良猫を見かけるそうです。ですが「動物の遺棄は犯罪です」という啓発ポスターを、保健所や役所窓口へ何十回となくもらいに行っても、1枚もなかったそうです。できるだけ人目につきやすいところに貼って、啓発しようと、ボランティアのみなさんが行動したそうです。ところが、これを行政が嫌がったといいます。本来ならば、啓発は行政担当者の仕事です。動かない行政に代わり、ボランティアは身銭をきって、解決のために日々がんばったそうです。

「県が『捨て猫はいない』という認識なら、啓発ポスターが1枚も無く、市町村担当者が啓発しようとしないのもうなづけます。」

 

犬猫達へのほんとうの「慰霊」は「慰霊祭」ではない、事実を認め改善すること

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私たちは事実を知りたいのです。それをまだ知らない多くの人に伝え、課題解決に向けてみんなでがんばりたいのです。
殺さなくてもよかったはずの犬猫へのほんとうの「慰霊」は、ニュースに流れる「年に1度のセンターの慰霊祭」などではなく、県もセンターも事実は事実として認めることではないでしょうか? 
そして、小動物管理センターに使う何億もの血税を、「保護・譲渡」や「県民への啓発徹底」にもっとまわして、「人も犬猫も幸せに生きていける高知県」にみんなでしませんか? 犬猫も「高知家」のだいじな「家族」です

 

新年度がスタートし高知県は「所有者不明成猫の無料引き取り」を公然と開始します(2015年時点)。野良猫を無くすのが目的でしょうが、飼い猫も地域猫も処分される可能性が高くなるとの危機感から、「かえよう!」さんは問題解決に向けて突き進みます。

 

高知県の動物行政が変わった!皆に希望を与える「高知県小動物管理センターを変えよう!」さんのキセキ②へつづく