高知県の動物行政が変わった!皆に希望を与える「高知県小動物管理センターを変えよう!」さんのキセキ③

2016年11月16日

野良猫を守る「オールさくら猫」と持ち込みを防ぐ「門前ストップ」が始動!

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「高知県小動物管理センターを変えよう!」さんがフェイスブックで情報を発信して1ヶ月、多くの方々が「高知県は酷すぎる!」といった抗議をして下さったことで、「高知県の即日殺処分や処分頭数は異常だ」と言うほうが異常者扱いされなくなった大きな「変化」がありました。

が、まだ依然問題は山積み、「所有者不明猫の無料引き取り」は県民に周知されず、消防隊のレスキューした猫がその日のうちに殺処分されるという事件も起きました。「誰も犬猫を殺したくないんだが・・・」と言いながら、「殺すのは仕方ない」と55年間も、毎年何千匹というおびただしい犬猫を殺し続けてきた過去があります。
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情報発信してから3ヶ月、「かえよう!」さんは新たなアクションを起こします。プロジェクト「オールさくら猫」と「門前ストップ」をスタートさせることに。「所有者不明猫の無料引き取り」が始まり、恐れていた通り、各地の餌やりさんから「野良ちゃんがいなくなった」という声が届き、四万十市丸や旭町地区のように「野良猫が激減した」というエリアもあったそうです。

急遽、すべての野良猫の不妊・去勢手術をして「さくら耳」にし、捕獲されてもセンターで殺処分をされないようにするしか守れないと企画したのが「オールさくら猫プロジェクト」です。資金については県にも要望を出し、高知県ボランティアNPOセンターに、専門家の派遣も依頼し、6月末には「専門家派遣による個別支援事業」として、行政に選ばれたそうです。これで「さくら猫診療所」の実現化に、大きな支援となります。

そしてもうひとつは、センターに持ち込まれる前に保護する「門前ストップ」。
空き家を利用したシェルターにたくさんの猫を保護している「かえよう!」さんは、その子たちも守らなければいけません。高知県では獣医師の診察がないため、引き出した子が病気にかかっていた事例もありました。「かえよう!」さんが引き取る時は、飼い主と直接話をし、飼い猫の手術をして二度と持ち込まないという約束や、獣医師の診察をお願いすることにしたそうです。

「行政は変わる、あきらめないことだ」

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「行政は変わる、あきらめないことだ」、私たちの実感です。
県庁食品・衛生課を初めて訪ねたのは、2014の11月6日。

3月までの前課長以下4名の動物愛護担当者と話し合い、その時いただいたのが写真の「26年度予算見積書」です。お願いした「不妊手術助成」と「猫の保護施設建設」を見積もった1枚です。

要求は無事通り、26年度に初めて7月から不妊手術助成が600頭、10月に猫舎が出来ました。(猫舎については、聞いたのとはまるで違っていたけれど)
不妊手術助成は、今年度もまた5月から継続して実施されます。

県庁を訪ねた翌日から、保健所で、市町村、警察、土木事務所、地区長会との話し合いがスタートしました。新聞社2社も呼びました。

文書で具体的に、いつまでに、どの部署に何を実行してほしいか、お願いしました。

去年、26年度は次々にそれらを実行してくれた1年でした。だから、行政は変わると実感できたのです。

ただし、時間がかかります。一昨年に要求したことが、今年3月にようやく実現したこともあります。
それでも変わるんです。すごい変化を目の当たりにしてきたので、今回も「きっと変わる」と信じてこれを書いています。

特に今回は、議員の力でもメデイアの応援でもない、SNSの力です。

書き始めて1か月とちょっと、21万6267人の方がご覧くださって、3080件もシェアしてくださって、多くの方が知事や県庁やセンターに、メールや電話をしてくださいました。

みなさまお一人お一人の、犬猫に代わって叫んでくださるその声が、高知県の動物愛護行政を変えようとしているのが、大きな特徴です。

この大きなパワーは、きっとこれから各地で活かせるはず。
今回の感謝を、必ずご恩返ししたいと思っています。

知事から「殺処分ゼロを目指す」と明言

 

7月には高知県知事からのメール回答に、『殺処分ゼロを目指します』の一文があったそうです。「かえよう!」さんの記憶にある限り、県が「殺処分ゼロ」を明言したのは初めてだということ。知事が明言し、大きく舵をきってくれたことで希望の蒼空が拡がります。

ですが、収容されていた負傷猫を動物病院に連れて行かないといった問題が起きます。引き出した猫がケガをしていたこともあったそうです。センター職員は「センター長(責任者)から病院には診せなくていいと言われています。センター長は県食品・衛生課からそう聞いているのだと思います」と言ったそうです。県庁にも問い合わせたところ、「そういうことは、県からは言っていません」。

センター長は「委託契約に病院に連れて行かなくてはならないとは書いていない」、「病院に連れていく人手がない」とか言うので、「では、ボランティアが病院に連れて行きます。治療代はセンターが出しますか?」との問いには「検討して7月末日までに回答します。」。収容された動物にお金や手間暇をかける気持ちは全く見られません。

本来、動物愛護センターには獣医師がいるのが当たり前です。負傷していたら治療し、譲渡できるよう努力するのがセンターのあり方です。人手が足りないのなら、ムダな「定点回収」を即刻止めて、もっと動物の世話や譲渡努力に時間をかけられないでしょうか?と「かえよう!」さんは憤ります。

6月25日、知事が文書で「殺処分ゼロを目指す」と明言したことすら、センターや保健所は、1か月経っても知らなかったといいます。ある保健所は驚いて、こちらの電話を保留にしたまま県に問い合わせ、「確かに知事が言っています」と返事をしたそうです。驚くのは「かえよう!」さんのほうです。

知事が大きく舵を切っても、部下が無視しているようでは組織とはいえません、と「かえよう!」さん。組織の端々まで浸透するには時間がかかるのかもしれません。
 

知事から「定点回収廃止の方向」「譲渡体制の強化」など具体的な回答

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8月初旬に、「殺処分ゼロを目指す」と明言してくれた知事から、「かえよう!」さんのところに具体的な回答が届きます。それをもとに県との話し合いもいい方向に進み、手ごたえを感じたそうです。

知事は再度、『県民の皆様と一体となって、殺処分ゼロ県を実現したい』と表明しています。「目指す」から「実現」へと語気も強くなっています。

具体的には、『終生飼養の周知徹底』をまず約束してくださったそうです。「かえよう!」さんたちがこれまで「絶対に啓発が足りない」と繰り返し強調してきたことです。「禁煙やシートベルト着用のように、常識になるまで徹底する」と約束して下さったそうです。

知事は「県広報紙やメデイアにも掲載努力、市町村でも啓発するよう言っている」、とのこと。終生飼養を徹底し、飼い主からの安易な引き取りをしてはならないことも、市町村に通達したそうです。

次に、『定点回収は廃止の方向で動いている』ということです。
最後は『今年度中に譲渡体制のさらなる強化に取り組む。』ということ。

「かえよう!」さんの記事を読まれた方々から何百通もの「知事へのメール」が届いたことも、県のほうから話題に出たそうです。


もの言えない犬猫たちのために、全国のみなさまが声に出して訴えてくださったこと、改めて胸が熱くなりました。
お一人お一人の尊い心が、全国の動物愛護行政を変えてくださっていることを心から感謝しています。

 

 

「かえよう!」さんは、「信じて動くことが現実を変えていく」という信念のもとで行動されています。「知事の言葉を信じよう。」。「かえよう!」さんはそれを「野良猫ゼロの取り組み」から学んだといいます。役所が「世の中には解決できないこともあるんだ」と言った現実が、たった10か月で変わったという経験を過去にされています。

8月には「高知県にはこんなすばらしい獣医さんがいらっしゃったんだ!」と嬉しくなる出会いがあったそうです。さくら猫の「さくら親」さんが「保護猫シェルター」に、獣医さんを連れて訪ねて来てくださったのです。「さくら猫診療所」開設が、一歩近づきました。この出会いはまさに「求めよ、さらば与えられん」の不思議な感動だったといいます。

中村小動物管理センターでも大きな変化が!

県食品・衛生課は、秋には「譲渡ルール」を作成しようと動き出したそうです。保健所は飼い主に「終生飼養」を真剣に指導し、小動物管理センターに「殺処分しないよう」お願いしてくれる職員も出てきたそうです。市町村自治体は「餌を与えないで!」の看板を撤去し、「犬猫を捨てないで!」の看板やポスターに変えだしたそうです。

「中村小動物管理センター」も確実に変わってきたそうです。以前はセンターに入ることさえ大変だったといいます。入り口で「氏名、住所、電話、目的」を書かされ、高知市の「中央小動物管理センター」に電話してセンター長のOKが出なければ入れなかったということです。

センターに収容されている犬猫の写真を撮りたいと言っても拒否され、カメラの前に立ちはだかるのでもみあいになったこともあったそうです。今はセンター長の返事を待つこともなく、写真撮影も可能となり、収容犬猫についての情報も教えてくれるようになったということです。「かえよう!」さんが、これからますます変わっていくはずだという実感を持ったのが2015年の夏の終わりです。

 

 

「高知県小動物管理センターを変えよう!」さんのキセキ②