保健所から家族を迎えよう

保健所ってどんなところ?

動物の収容・管理飼養・譲渡などに係る部署について

衛生課・生活衛生課が動物行政を担当する部署、獣医の専攻が大動物や公衆衛生なら動物愛護に無関心な場合もあります、ご注意を!

 保健所(保険福祉部)において動物管理・飼養を担当する部署は一般に衛生課・生活衛生課といった名称で呼ばれています。主な業務内容は狂犬病予防、医療施設・薬店許可、環境衛生、害虫防除、食品衛生等。

 その中で生活衛生を担当するグループが獣医師会等関係団体に関すること、狂犬病予防その他の獣医衛生及び動物の愛護に関すること、その他課の庶務に関することを担当するのが一般的です。このような部署には薬剤師と獣医師が混在しています。

【獣医の専攻に注意!】

獣医師の専攻とその専門性は
・小動物⇒愛護動物
・大動物⇒畜産
・公衆衛生⇒感染症、食品等
・大動物や公衆衛生を専攻している獣医師は愛護動物に無関係、無関心な職員がいるので、専攻を聞くことも重要です。

【名称に注意!】

また保健所の動物行政のみ独立させて動物愛護(指導)センターとして業務を行っている場合があります。
殺処分をする為のセンターではなく、動物を生かす為に造られた近年の愛護センター(例:京都動物愛護センター)と異なり、古くからある犬管理指導所・動物管理指導所等はもともと野犬を殺すための施設であり動物保護が発祥ではありません。

 なお、動物の収容・管理飼養・譲渡が行えるのは地方自治体(都道府県・指定都市・中核市)です。

保健所の歴史

保健所の歴史的変遷は動物行政を理解する上で非常に重要だと思われます。

戦中は取り締まり行政、戦後はGHQの傘下を経て、といった軍事的色彩が強かった保健所

日本の保健所は、 1937(昭和12)年に 東京・京橋に建てられた「都市保健館」と、 所沢に建てられた「農村保健館」に始まったと埼玉県所沢保健所の碑文に書かれています。
 昭和5年米国ロックフェラー財団から日本に公衆衛生技術者教育機関を寄付する意向が示され、昭和6年中央に教育機関の公衆衛生院(調査研究機関)を置き、都市及び農村地区にそれぞれの臨地訓練機関の保健館を設置することになりました。そして、官民の健康保健所が発足していくなか、保健所法が制定(昭和12年)されます。その翌年に厚生省が発足、それまでに設置されていた地域の保健所活動をする機関は健康相談所と統合、法令によりそのネットワークを確立していきました。

第二次世界大戦で敗戦国となり、絶対的な権力を握るGHQの傘の下、当時の保健所は地域保健を一手に担い力を持っていたようですが、GHQが引き上げると途端に弱体化したそうです。そして、新しい保健所法の制定により、地域保健の専門的技術センターとしての保健所のネットワークづくりが行われることになりました。「富国強兵」としての「取り締まり行政」からの脱皮、「指導行政」への転換が図られたのです。

 戦前の保健所は対人保健が主な業務でした。戦後の保健所では、生活衛生といわれる環境衛生と対人保健を一体 的に捉え、地域保健を構築したのです。 環境衛生は、かつては警察の所管でした。その環境衛 生も健康保持・疾病予防の視点で取り組むことになったのです。生活衛生課は現在、動物行政を担当している部署です。

 このようにロックフェラー財団の要請で始まり、戦中は取り締まり行政、戦後はGHQの傘下を経て、といった軍事的色彩が強かった歴史に加え、警察の所管であった環境衛生(狂犬病関係)が統合されたのです。地方ではこのような性格の残骸がまだ色濃い保健所があるのではないでしょうか。

現在の保健所

地域保健の広域的・専門的・技術的拠点としての機能を強化
動物行政においては、動物愛護の精神を持った獣医師・職員の配置が何よりも望まれる

1994年に半世紀ぶりに保健所法が改正され、厚生省は保健所に関して、地域保健の広域的、専門的、技術的拠点としての機能を強化するとともに、保健・医療・福祉の連携促進のために、所管区域の見直しを行うこととしました。
地域保健法のなかで、動物行政は対物保険の中に含まれています。

 保健所は、人の健康に対応する機関であるため、国家資格を 持つ職種が多くなります。医師、薬剤師を始め(厚生大臣 免許)農林水産大臣免許の獣医師がいます。

「獣 医師の保健所での役割をよく理解していない人が、地域に も、あるいは県庁にだっているので大変困る。
人の健康を守るために、獣医師の力、その知恵と技術を 借りないと困ることがたくさんある。それが何かを分からな い人が、県庁の衛生部局にいるので、時々、憤慨している が、獣医師は、ワン公(イヌ)の付き合いさえしていればい いと思っている人がいる。「ワン公の付き合いだけじゃない」 というと、「それじゃ、何をするの?」と返ってくる。先ほ どの食品衛生一つを考えても、「私達の周りに動物性食品が どのくらいあるか。動物性食品の安全確保に、獣医師の知 恵と力を借りずにできますか」というと、分かったような分 からないような顔をする。 これは勉強をしない奴もけしからんが、獣医師も、自らも っと、もっとPRしなければ困るのじゃないか。獣医師の力 がどういうものか。どんなに役に立つか。もっとPRしなけ ればならない。 これだけ多種多様の職種がいる素晴らしい保健所がうまく 動かなくなってしまう。それぞれの専門性がどうであり、どういう役に立つのかは、それぞれの専門家がもっと声を大に して、いわなければならない」
「これまでの保健所:これからの保健所」西 正美 より引用

 府庁や県庁にも獣医師が多数います。動物行政の観点からは、獣医師は現場(動物の管理・飼養)で必要です。ただ、「獣医師という資格を持っている」といった資格だけではなく、動物愛護の精神を持った獣医師が必要なのです。府庁や県庁などに勤務する獣医師は「獣医師としてのの判断で・・・」と専門性のみ協調し、国民を説得する為に存在するのではないはずです。
『動物行政に必要な獣医師および職員』とは、麻酔処置での殺処分を「安楽死」と発言したり、殺処分を当然のこととして受け止められるような人材ではないのです。

参考:
これまでの保健所:これからの保健所 西 正美(pdfファイル)
保健所をめぐる規制廃止について(pdfファイル)
保健所発祥の地

日本の犬猫たちの現状~殺処分数と販売数、および流通過程で殺される数~

日本では毎日およそ350頭の犬・猫が殺処分(年間12万8千匹)
犬猫の販売数(無償引き渡しも含む)は1日当たり、2000匹。
流通過程で死亡する犬猫が1日当たりおよそ60匹(年間2万3千匹)
ペットを増産して、殺しているのが日本の現状です

平成25年度はおよそ12万8000頭の犬・猫達が保険所で殺処分されています。1日当たりおよそ350頭が二酸化炭素ガスで窒息させられ苦しみぬいて死んでいきます。安楽死などではありません。保健所に収容されたおよそ2割が飼い主から持ち込まれた犬猫です。

「犬猫等販売業者定期報告届出書」(2014年度)によると販売または、不要になるなどしたため無償で引き渡された犬・猫は750、563匹(犬617、009、猫133、554)。一日当たりおよそ2000匹が販売・無償の引き渡しをされているということです。

また下記に引用していますが、「2014年度に国内で販売されるなどして流通した犬猫の数は約75万匹で、その約3%にあたる2万3千匹余りが流通過程で死んでいたことが、朝日新聞とAERAの調査でわかった。」という記事が広まっています。その中で、「環境省は09年死亡した犬は約450匹、猫は約80~約240匹にとどまると見ていた。」という記述があります。

しかし、「・・・・流通ベースでみた2001年の犬・猫の推定年間総生産数は、97、800頭である。 一方、ヒアリング調査によると、犬・猫は推定で年間約15万頭生産されているとのことだが、その内の約5万頭は病死等の理由により流通していないと考えられる。 」(2001年ベース:犬猫調査のまとめ環境省)との資料もあり、推定で5万頭の動物がすでに流通過程で消えていたことは把握していたはずなのです。

2014年度に国内で販売されるなどして流通した犬猫の数は約75万匹で、その約3%にあたる2万3千匹余りが流通過程で死んでいたことが、朝日新聞とAERAの調査でわかった。犬猫の国内流通の実数が判明するのは初めて。

■環境省推計の33倍以上
13年9月に施行された改正動物愛護法で、繁殖業者やペットショップなどに提出が義務付けられた「犬猫等販売業者定期報告届出書」の13年度分(9月施行のため原則的に同月以降の7カ月分)と14年度分を独自に集計した結果、判明した。この届出書は、各業者が年度中に販売したり死亡したりした犬猫の数を所管の自治体に報告するもの。「販売や繁殖に使われる犬猫が適正に取り扱われているかどうか把握するため」(環境省)に導入された。

集計の結果、販売またはが、13年度は37万894匹、14年度は61万7009匹いた。猫はそれぞれ7万2569匹と、13万3554匹だった。

一方、繁殖から小売りまでの流通過程で死んだ犬猫の数は、13年度に1万7038匹、14年度に2万3181匹にのぼった。それぞれ流通量の3・84%(13年度)、3・08%(14年度)だった。死因については報告義務がない。

これまで流通の実数は把握されておらず、環境省は09年、販売業者らに調査して犬は年間約59万5千匹、猫は同7万5千~17万匹と推計。そのうち死亡した犬は約450匹、猫は約80~約240匹にとどまると見ていた。
http://sippolife.jp/article/2015092900001.html

保健所犬・保健所猫とは

保健所犬・保健所猫とは行き場をなくし、里親さんの助けが必要な動物達です

 殺処分ゼロのムーブメントが高まりつつあります。ペットを飼いたくなったら、保健所や動物愛護団体から譲り受けることがだんだん認知されてきました。保健所犬(以下、猫他も含む)とは飼い主がいない、行き場をなくしたすべての犬のことをいいます。

飼い主を募集しているのは

1 保健所に収容されたが家庭犬になれる可能性があると判断された犬
2 保健所から民間の愛護団体に引き取られた犬
3 保健所に収容される前に民間の動物愛護団体、グループ、個人に保護された犬
4 飼育が出来なくなった飼い主に期限付きで飼われている、または飼い主の知人等が期限付きで保護している犬

このような犬達は絶対絶命の危機を乗り越えた強運の持ち主です。新たなチャンスを掴んだラッキーな犬猫達はみんな新しい飼い主さんを待っています。このサイトでは主に自治体の施設(保健所や動物愛護センターなど)にいる犬猫たちの里親になる為の情報を提供しています。