ペット好きの無知や善意につけこむ悪徳業者たち

2015年12月7日

犬の繁殖回数制限へ=悪質ブリーダー排除-環境省

bordeaux-927462_1920※写真はイメージです

環境省は24日、子犬をペットとして販売するブリーダーに対し、親犬への過度な負担を避けるため、年間の繁殖回数を制限する方向で調整に入った。商業目的で子犬が劣悪な環境で育てられるのを防ぐとともに、利益のため親犬に何度も子犬を産ませる悪質業者の排除につなげる。新たな規制を議論する有識者検討会を年度内にも立ち上げる。

動物愛護法に基づいて新たに設ける規制は、ブリーダーやペットショップなどを対象とする。母体保護の観点から繁殖回数の他、犬や猫1頭当たりの飼育ケージの広さについても具体的な指標を設ける考えだ。
 ブリーダーやペットショップをめぐっては、狭いケージでたくさんの動物を飼育するなど悪質な業者が後を絶たない。現行は「動物が自然な姿勢で立ち上がるなど十分な空間」「職員数を踏まえ必要に応じ繁殖を制限」といった規制にとどまり、自治体から「数値基準を設けるなど、より明確にした方が業者を指導しやすい」と指摘されていた。
 同省は検討会開催に併せ、過去の悪質なケースや、業者に指導する上での課題などについて、自治体にヒアリング調査を行い、業者の実態把握に乗り出す。(2015/10/24-14:59)

時事ドットコムより転載

 

生き地獄!!!子犬生産工場「パピーミル」の実態

dogs-656767_1920※写真はイメージです

 その時々の人気犬種のみを取り扱い、利益優先に乱繁殖を繰り返す悪徳繁殖業者の繁殖場をパピーミルといいます。その環境は劣悪極まりなく、餌や水はの世話は必要最低限、散歩やトリミングとは無縁、掃除もしていないような狭いゲージの中で産ませるだけ産まされ、限界が来たら無残にも処分されます。通常の出産は1年に1,2回ですが、子供をたくさん産ませるためにホルモン剤を飲まされ、異常にヒートをおこさせている場合もあります。繰り返される帝王切開、栄養状態も悪く、子供さえ産めばよいと、病気なども放置されます。言うことを聞かなければ虐待、そして子供を産めなくなったら何らかの形で処分されます。運が良ければレスキューされ、里親にもらわれるか動物愛護団体に引き取られます。なんの自由も楽しみもなく、ただ子供を量産するためだけに生きてきたペットショップで売られている子の親犬たち。。

 このような悪質な業者には行政が行政指導や営業停止などの処分も行えるのですが、事前に通告しているため実効性がなく、悪質繁殖者が野放しになっている状態です。やっと自治体に調査を呼びかけ実態を把握するという運びになりました。

 この劣悪な環境から産まれた子犬達がオークションにかけられペットショップで生体販売されます。幼い個体の方が好まれるため生後45日程度で子犬や子猫は親から引き離されます。親・兄弟と一緒にいて社会性を身につけ、十分な睡眠が必要なこの時期に、オークションでモノのように売り買いされ、ペットショップのケージでさらされ続けるのです。幼い個体は環境の変化によるストレスで免疫力が低下し、感染症にもかかりやすくなります。ペットショップ側はとりあえず売ってしまうことが先決なので、後で病気が発覚する危険性などお構いなしです。最近ではこのような悪徳ペットショップが告発されるケースが増加してきました。

 愛護法改正で業者は販売困難となったペットを終生飼養することが義務づけられ、保健所は業者からの引き取り依頼を拒否できるようになったため、最近ではこのようなパピーミルも続々崩壊し、保護団体や個人ボランティアによるレスキュー活動が続発しています。

 

ペット好きの無知や善意につけこむ悪徳業者たち

poodle-654511_1920※写真はイメージです

 以前TVで、ティーカッププードルの元繁殖業者が「普通のトイプードルに食事を与えず薬剤を用いて無理やり小さくしている。飼う人間が無知すぎるから、つけこめるだけ付け込んでいる」と証言していました。ティーカッププードルは希少価値があり、100万円以上の高値がつくケースもありました。小柄な体躯の親(トイプードル)を掛け合わせているのですが、悪徳繁殖業者の場合、虚弱ゆえ未発達なトイプードルや上記のように食事制限や薬剤で無理やり小さくしている子犬を販売しているケースもあります。

 「ティーカッププードル」、「豆柴」はジャパンケンネルクラブに正式犬種登録されていない種類です(「 豆柴 」 は、KCジャパンという犬種登録団体が犬種として公認、血統書を発行)。つまり大きくなっても補償してもらえないのです。豆柴を購入したけれど、中型犬サイズに育ってしまったというケースも多いと聞きます。いずれにしても悪徳業者が目をつけるのは人気犬種で希少価値の高いペットです。人間の利益の為に、無茶な交配を繰り返させる為、奇形など持病を持って生まれてしまう子が多いのです。

 犬猫を食い物にする業者は至るところに巣くいます。善意のボランティア団体を装い、ただ同然で買い叩いた売れ残りのペットを「被災地の置き去りペット」として里親募集に出す業者もいます。賛同金を受け取り、火葬代・供養代などの寄付を募ります。里親の名簿は彼らの貴重な収入源となるのです。

 繁殖犬として酷使されてきた子ばかりを取り扱う、ボランティアや団体にも注意が必要です。中には、悪徳ブリーダーの下請け業者となっている個人なり団体なりがいるからです。

 また保護犬を譲渡することを売りにしているペット業者の中には、自社の引退繁殖犬を保護犬としてイメージアップに使っている業者もあるといいます。保護犬を扱っていても、年間何万頭も売っている業者である、という事実は変わりません。どこの愛護団体にいた保護犬か等を確かめ、団体の活動なり所在地なりを検索することも重要です。