中国発!!人間の人権や福祉が保証されなければ、動物まで手が回らない問題

2015年12月8日

猛毒の危険にさらされ、余命一週間から「一週間犬」とよばれる犬達

一週間犬※写真 mail on line

  中国では、露天商が、虎のように毛を染めた犬を「珍しい品種」として260元(約5000円)で売っています。有毒な染料を使用しているため、子犬の命を危険にさらすことになると報告されています。獣医の専門家は、粗悪な染料を使っている場合、子犬は自分の毛を舐めると、一週間以内に死亡するという見解を示しています。これらの犬達は、余命一週間の“一週間犬”と呼ばれています。

 タイガー犬と呼ばれた犬が売られたのはこれがはじめてではなく、類似の事例が過去数年間で報告されています。絶滅危惧の犬種は2012年にレスキューされたそうです。

 PETA(動物愛護団体)のエリサ・アレンは、「犬や他の動物を染めることに安全な方法はありません。猛毒の危険にさらされることになるのです。装飾品のようにコンパニオンアニマルを取り扱うのは、動物の健康を危険にさらすこととなり、非倫理的で不必要なことです。」

mail on line より要約

 

 

 「中国初の動物愛護法が起草」というニュースが2009年にありましたが、当時は数年で法律化するであろうと期待されていました。しかしその後の進展はなかったようです。

 動物愛護法は動物の権利や動物福祉などを認めるものですが、中国は国民の人権や福祉さえ保障できないため、反対の意見が多く暗礁に乗り上げたようです。

 そこで「中国動物愛護法」を推進していた団体は、「反虐待動物法」を推進することになったということです。 「反虐待動物法」の草案によると、猫肉や犬肉を違法食べることに対し、5000元か懲役15日の刑にされます。ただし、立法できる見込みはまだ見えていないようです。(※参照 動物の開放「中国における動物保護に関する法令」

 このように、中国では所有している犬に対して色を染めるなどの虐待行為を行っても、取り締まる法律が存在せず、罰することができない状態なのです。欧米をはじめ、日本でも、中国や韓国で犬や猫を食べることについての批判は高まっています。中国内部でも、若年層をはじめ動物愛護の声が上がってきているといいます。

 「人間の人権や福祉が保証できないと、動物の権利や福祉も認められない」というセオリーは、日本にも当てはまるのではないでしょうか。日本の殺処分の現状を見ると、日本でも人権や福祉の問題が山積みな状態だということになりますね。