TVに望むのは、保護動物の良さが静かに浸透する企画

2015年11月7日

保護された動物とペットショップで売られている動物、どこに違いがあるの?ペットショップを舞台に行われた興味深い販売実験

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ブラジルの動物保護団体「フォーパウズ(4つの足)」が、ペットショップ「アメリカンペット」の協力を得て、ある実験を行った。

 ペットショップで売られている純血種の一部を保護された犬や猫に変え、同じケージに入れ、ペットを買いに来た人々に選んでもらったのだ。カメラを店内にセットして準備は完了。あとは、ペットを買い求めにやってくるお客さんたちを待つだけだ。

保護された犬や猫は、通常に売られている犬や猫に紛れて並んでいる。そして、保護された動物を欲しいと言ったお客さんには、彼らは里親を募集中の動物であるから、料金は無料だと告げた。

「純血種かどうかなんて関係ないんです。重要なのは、その動物と飼い主に芽生える絆なんですから。純血種でも保護された動物でも、結局は同じ動物です。ガラスの中にいる動物とガラスの外から見ている人間の間にどれだけの愛情が生まれるか、それが大切なんです。」とフォーパウズは語る。

 ペットショップに行ったときに、その動物を家族に迎えようと思うきっかけってなんだろう?確かに、好きな種類とかはあるだろうけれど、なんかお互いにピピっと感じるものがあって、それでその子を迎え入れる場合があるよね。

「人々は高いお金を払って、ペットショップでペットを買います。けれど、人間に愛情を与えてくれるのは純血種だけではありません。お金を払わなくても最高の家族となる子を見つける事は可能なのです。」
 
 「ブラジルでは、何千という数の動物が保護されています。そして大抵の動物たちは過密状態におかれています」。これは、プライスレスペットが自身のホームページに載せた文だ。

 「一般的な保護センターの環境は好ましいものではありません。病気や不適切な扱いを受け死んでいく動物がたくさんいます。また、過密状態も死因の一つになります。シェルターに引き渡せば、きっと里親がみつかって適切な扱いをされるだろうという気軽な考えで動物たちを捨てていく人たちがいます。しかし、現実はそう甘くはありません。病気や鬱になり、死んでいく動物がたくさんいます」。

 フォーパウズは、このドッキリを41店舗のペットショップで行う予定だと述べている。保護センターの動物たちは救われ、人間たちもペットを買う費用を動物たちの飼育代や病院代に回すことができるのだ。

 

カラパイア 2015/5/11 より転載

 

このような興味深い実験を日本でもやってみてほしい、と思った方も多いのではないでしょうか。

テレビでは最近でこそ保護犬などの保護動物を取り上げる出したものの、メインは純血種の犬猫の赤ちゃんなどを取り上げ、ペットショップの販売促進を図るような内容がまだまだ多いようです。犬の飼育頭数が減少し、猫の販売に力を入れはじめたのか猫を扱う番組が多くなりました。

人気に火が付きブームとなった純血種は、そのあと保健所収容の数が激増するのです。現在の収容状況を見ると、犬種では柴犬やコーギーが多いと思いませんか?

いたずらに純血種人気をあおると、しわ寄せがくるのはその純血種です。売れるという理由だけで無理やり繁殖させられ、遺伝性の病気などを発症しやすくなり、結局無責任な飼い主に捨てられるという子も少なくありません。

純血種を流行らすようなものではなく、保護動物の良さがわかるような企画、静かに浸透していくような企画を、是非ともテレビで取り入れてほしいものです。