10年目の衝撃!福岡飲酒運転事故、加害者を飲酒に追い込んだのは!?

2016年2月25日

福岡海の中道大橋飲酒運転事故

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福岡海の中道大橋飲酒運転事故(ふくおかうみのなかみちおおはしいんしゅうんてんじこ)とは、2006年(平成18年)8月25日に福岡市東区の海の中道大橋で、市内在住の会社員の乗用車が、飲酒運転をしていた当時福岡市職員の男性の乗用車に追突され博多湾に転落し、会社員の車に同乗していた3児が死亡した事故。

<事故概要>

年齢はいずれも事故当時のもの。

2006年8月25日22時50分ごろ、33歳の会社員・その29歳の妻・3児の家族5人が乗っていた乗用車が、福岡市西部動物管理センターに勤務していた加害者(当時22歳:以下、「A」とする)が運転する乗用車に海の中道大橋で追突された。追突された被害者側乗用車は橋の欄干を突き破り、そのまま博多湾に転落した。乗用車は水没し、この結果車内に取り残された4歳の長男・3歳の次男・1歳の長女の計3名が溺れて死亡した。次男・長女は救出されたものの搬送先の病院で死亡が確認され、長男は救出できず3時間後に引き揚げられた車内の中で死亡が確認された。また脱出に成功した会社員と妻も軽傷を負っている。

福岡海の中道大橋飲酒運転事故 – Wikipedia より一部転載

 

 今から10年程前のこの事件を記憶されている方は、多いのではないでしょうか。当時このニュースは連日大きく取り上げられ、飲酒運転厳罰化への大きな引き金となりました。被害者家族の痛ましさと、加害者の飲酒量、飲食店が加害者の飲酒運転を知りながら酒を提供したのではないか、といった報道が多くを占めていました。当時、加害者は公務員とだけ報道されていました。

マスメディアが報道しなかった、加害者職員の仕事内容

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※写真はイメージです

 

 加害者が福岡市西区にある福岡市西部動物管理センターで犬猫の引き取りや譲渡・ペット飼育の啓発などを担当していたという事実はあまり知られていません。地元で犬猫の保護活動をされていた方々の間では、すぐにうわさになったといいます。

幼児3人死亡。飲酒運転事故の裏側に・・・「スパイ日記」 是非お読みください

もともと彼と知り合ったのは、私が動物愛護の活動をしていたからです。猫がいたら引き取ろうかと思い、昨年夏の初め頃に福岡市の西部動物管理センターへ電話をしました。

猫についてはその際は譲渡可能な猫がいなかったのですが、電話に出た管理センターの職員の方が、「犬だったらミニチュアダックスフントが数匹いますが、どうでしょうか?」とあちら側から積極的に申し出がありました。

「犬・・ですか?」猫がいるので一緒に飼うのは難しいかもと思いましたが、知人にミニチュアダックスフント好きの人がいたのを思い出しました。

「その子たちはあと何日で・・・」

「できるだけ早いほうがいいです。もう一週間も延長してますから・・これ以上引き取り手がなければ殺処分になってしまいます」

「わかりました。多分引き取れるかもしれませんのでまた確認してすぐお電話します!」

その後、実家や知人に急いで電話したところ、一人引き取りたいという知人を見つける事が出来ました。急いで管理センターに「犬を見に行きます」と電話で申し込み、その里親候補の知人と一緒に出かけました。

見学申し込みを受け付けてくれたのは、とても若いあどけない表情の残る青年でした。

「○○さんですね。電話に出たのは私です。犬舎にご案内しますね」

私たちは彼の後について別棟の2階にある犬舎に入りました。そこに小型の犬ばかりを集めた部屋があり、そこにミニチュアダックスフントが3匹いました。

「このわんちゃんたちは?」

「飼い主さんの持ち込みですね・・・」

「え?飼い主が自分の犬を?」

「はい。このミニチュアダックスフントは2匹一緒に持ち込まれました。8ヶ月と1歳くらいです」

「まだ小さいのに何故なんでしょう・・・。一匹しか引き取れないのですが、あと残った子達には引き取り手は?」

「ええ、私たちも何とかならないかと頑張ってまして、やっと見学予約が何件か入ってこの子たちは多分里親さんが見つかると思います」

少しほっとしました。犬たちは私たちを見ると柵の向こうから必死で吠えて「遊んで!」と言っているようでした。「触れますか?」「はい。いいですよ」彼は鍵をあけてその2匹の犬を外に連れ出してくれました。

2匹は嬉々とした表情で体をすりつけて甘えてきました。すごく寂しがっていて、それでいて他の犬に興奮していた様子で安心させようと、何度も撫でてあげました。

「2匹一緒にがいいのですが、1匹でも構いませんのでお願いします」と、その職員の青年は一生懸命さが伺えてとても好感が持てました。

その他の犬も別室にいましたので見ようとすると、彼の表情が急に曇り、犬舎を彼が出ようとするので仕方なく私たちも外に出ました。結局、知人は、黒いミニチュアダックスフントを引き取ることになり、事務所で手続き書類に記入を済ませました。その後彼は、「他にもまた引き取りたいという方がいましたらお願いします。ダックスフントの方は今問い合わせが来ているので全部決まりそうです」と嬉しそうに言われていました。彼にとっても、殺処分を少しでも無くして命を救うことが、仕事のやりがいになっているのだな・・・と話していて感じました。

ただ、当時思ったのですが、まだ20歳そこそこの年齢で、いくら人事とはいえ、このような業務に就かなければならなかった彼の心中を察すると胸が痛くなったのを覚えています。普通のストレス以上のものを感じずにはいられないでしょう。ある程度の年齢になれば、人は仕事の割り切りという手法を身につけられるのかも知れませんが、自分を見つめてくれ、体温の温かさに触れ、餌の世話をした動物たちが毎週殺処分になる施設に勤務するというのは、表情に純粋さとあどけなさの残るまだ若い青年にとって影を落とさないわけは無いのではないでしょうか。

皆さんに聞きたい。貴方が20歳でこのような現場に配置された時、心のバランスをとることが出来るでしょうか?

ある日、テレビから幼児が3名死亡した悲惨な事故のニュースが流れていました。

泥酔状態で、追突した車を運転していた青年が逮捕され、その顔写真と名前を見て衝撃を受けました。それはあの必死に動物を救おうと頑張っていた西部動物管理センターの青年だったから。

頭が混乱した。飲酒運転で逃げようとした彼がやったことは社会通念上絶対に許されることではない。彼が悪いと言われるのは当たり前です。

しかし、何故、夜に浴びるようにお酒を飲まなければならなかったのか・・・。

しかし、「何故飲んだのか?」ということに触れているニュースは無かったように思います。

これを読まれている皆さん。数日でも触れ合った犬や猫たちの殺処分のスイッチを押した夜、どうやってすごすのでしょうか?

私は、あの時の青年のあどけない表情と、職員の方達の悲しみをたたえた目が今でも胸に焼き付いています。

 

 加害者の擁護をしているわけではありません。何故、職場環境や仕事内容についての報道は一切なかったのでしょうか。殺処分に関わらなければならなかった職員のストレスからの飲酒だったのか否か。真相はわかりません。

 ともかく、殺処分の制度が、1人の職員を追い詰めていたのでは?と報じられては、不都合だったようですね。