急速に拡大する中国ペット市場、ペットフード市場は日本の14倍、一方でカオス的に行われる殺処分

2016年4月3日

中国で犬や猫のペット市場が急速に拡大している

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※写真はイメージです

 (前略)

 中国国家統計局によると、国内の犬の飼育数は約2740万匹で世界3位、また猫の飼育数は約5810万匹で世界2位の規模に拡大した。ペットの展示やコンテストなどを行うペットショーも多く開催されるようになり、アジア最大規模とされる「ペット・フェア・アジア」は2011年、それまでの香港から開催地が上海に移った。今年8月開催の同イベントには800社が出展する予定で、約6万人の来場が見込まれている。

 ペットをきれいに見せるためのグルーミングや、フードの市場も拡大している。中国原産の犬「ペキニーズ」2匹を飼っているという27歳の中国人女性は、月収の5分の2をグルーミングや輸入フードの購入につぎ込むという。

 市場調査会社のユーロモニター・インターナショナルによると、中国のペットケア関連産業の市場規模は2019年までに現在の1.5倍、158億人民元(約2760億円)に膨らむ見通しだ。また同じく調査会社のミンテルは、中国のペットフード市場がすでにアジア最大、世界でも1、2を争う規模に成長していると指摘。市場の総額は500億米ドル(約5兆6700億円)以上で、年平均30%の勢いで成長していると分析した。

newsclip be より転載 2016年3月30日(水) 12時28分(タイ時間)

中国のペットの頭数は日本の約4.3倍、ペットフード市場規模は約14倍

 ペット産業は大きく4つに大別されます。日本のペット産業の市場規模は全体で約1兆4000億円レベルで推移しているといわれています。

●ペットフード:4000億円超、市場の約30% 

●ペット用品:2500億円 市場の15~20% ペットシーツ・猫砂などのトイレ用品やシャンプーなど多岐にわたる

●動物医療:2000~2500億円 市場の約15%

●その他:およそ5000億円 市場の約35% 生体販売、トリミング、トレーナー、サービス関連

 

 ペット産業の主たるターゲットである犬・猫は全国に約2,000万頭いると言われています。15歳未満の子どもの数より多い犬猫の数。そしてH26年度殺処分は、犬21,593匹、猫79,745匹、合計101,338匹。

 中国では国内の犬の飼育数は約2740万匹で世界3位、また猫の飼育数は約5810万匹。計8550万匹。これは日本の4.3倍にあたります。中国のペットフードの市場規模が約5兆6700億円以上でこれは日本の約14倍。殺処分数は定かではありませんが、日本のペットフード市場から見た14倍よりはるかに多いのではないでしょうか。中国は動物愛護後進国です。犬食文化もあります。

 2013年中国 北京市で、大型犬は全て殺処分されるというニュースがあり、非難の声があがりました。2015年8月には四川省巴中市巴州区清江村で、「野犬、猛犬、大型犬、ワクチン未接種犬」などを対象に、殺処分を行うという通知が物議を招きました。

 中国ペット市場規模の拡大は不幸な動物の数を増やす結果につながると、日本人は経験上予測できます。日本も動物愛護後進国ではありますが、中国での不幸な犬猫が増えないよう、その動向には目を向けて行きたいものです。